ニッポン放送株を巡る
ライブドアとフジテレビの闘いは本当に面白い。当事者に対する好き嫌い論も含め、本件は幅広い年齢層の注目を集めている。同時に、アメリカでは日常茶飯事の「TOB(によるM&A)」、個人の財産に直結する「企業価値」、公正な競争のためにあるべき「市場ルール」、そしてさらには日本の企業社会、経済構造の閉鎖性、硬直性というものを、多くの人が改めて考える契機となったのはいいことだと思う。
両者の闘いは、
ゴルフでいうと熾烈なマッチプレイ

といったところだ。プロゴルファー
藤映造(ふじえいぞう)氏対プロゴルファー
人生扉(じんせいとびら)氏。
片やシニア入り目前の大ベテラン。一世を風靡し生涯獲得賞金額も多い。昔自分を育ててくれた師匠も今や彼のファミリーの一員だ。弟子も多くオフシーズンともなれば多くの新人プロが参集する。配下の若手女子プロはタレントまがいのかわいさだ。この弟子達(コンテンツ)と藤という看板がこの人の価値だ。相当のキャッシュはある。しかし将来性は見えている。後は年を取るばかりだという現実をどこまで本人は認識しているのか多少疑問ではある。今日も多くのファミリーが応援に来ている。多くのゴルフ場も経営している。今日のコースもその一つだ。片や新人プロの人生。ゴルフ場にTシャツとジーンズでやってきたので注意されたことがある。若い人にとっては「なんでいけないの?」という話だが、ゴルフはそういうもんだというメンバーさんからは白い目で見られている。せめて襟が描かれたTシャツにしたらどうかと忠告する声があっても全く聞く耳を持たない。格好なんて関係ない、いいスコアさえ出せばいいんだろう?それがプロだろう?と割り切ってる。発想豊かでアイデアマンの彼は次々に新兵器のクラブを持ってくる。古いクラブには愛着はないようだ。話題性維持のためにも常に新しいクラブだけを使う。
1番ホール、藤が着々と刻んで手堅くパーを拾って勝ち。いよいよ次のホールでバーディーを狙おうとしていた。ピンの旗には日の丸が染め抜かれている。

2番ホール、人生が新兵器を使って300ヤードぶっ飛ばした。「そのクラブはルール違反じゃないか?」すかさず藤はクレームする。しかしよーく規約を読んでクラブの形状を
調べると、ギリギリルール違反ではないことがわかった。人生氏もちゃんとその辺は調べてあったようだ。距離で稼いだ人生の勝ち。

3番ホール、今度は藤が奇策に出た。配下の人間が先回りして、人生のボールとピンとの間に大きな木を植え付けたのだ。おまけに藤の打つ方向にあるOB杭をそっと抜いている。明らかに防衛策だ。すかさず人生がルール違反だと猛抗議。藤は「ここはオレが所有するコースだ。前から改修しようと思っていて、たまたま工事が今日になっただけだ」という。しかしさすがにミエミエの手段、競技委員会はクロと判断し藤の負け。藤はゴルフ連盟に控訴するという。

4番以降、人生プロはアプローチでも新兵器のクラブを使い、せっせせっせとパーを拾う。フロントナイン(前半9ホール)を追えて人生が大きくリードした。マッチプレーでいうと7UPといったところか。
a)次のホールに人生が勝つと、8ホールを残して人生の8UP。藤の勝利はなくなる。
b)次のホールに藤が勝つと、8ホール残して人生の6UP。一息つく。
c)次のホールが引き分けだと、8ホール残して7UP。その次のホールがDO MEホールという局面。人生が取ると勝負がつく。
さてバックナイン(後半)、このまま人生が押し切るのか、藤がまたその政治力を駆使して巻き返すのか・・・・見ものである。